魚の雄(オス)・雌(メス)の不思議
あけましておめでとうございます!
UWSのキヨでございます。
いつもUWSのコラムを読んでくださっている方も、
はじめましての方も、読んでいただきありがとうございます!
2019年最初のコラムですが、
今回は魚の雌雄(しゆう)についてでございます。
■クマノミの雌雄はどのようにして決まる?
水槽内でペアになったカクレクマノミ
みなさんは「ファインディング・ニモ」という映画を
ご覧になられたことはありますか?
ダイバーに自分の子供をさらわれたクマノミのパパが、子供を探して世界中の海を旅するお話です。
あの映画によってアクアリウム業界にクマノミブームが訪れ、一般の方に広く認知されるきっかけになりました。
このコラムを読んでくださっている方の中にも、そんなきっかけでアクアリウムを始められた方もいらっしゃるはず!泳ぐ姿も可愛らしく、華やかな海水魚の代名詞でもあります。
そんな可愛らしいクマノミですが、
実は変わった成長を遂げます。
それは、孵化した時点では性別が確定しておらず、成長していく中で性別が変わっていくのです。
要するに「性転換」をします。
クマノミの仲間は、雌雄のペアを中心とした
複数匹からなるファミリーで生活をしています。
一番体の大きい個体が雌、二番目に大きい個体が雄、そのほかの小さい個体は性成熟していない、雄でも雌でもない個体という形態です。
一番大きい個体は、一番歳をとっている個体であることが多く、この大きい個体がいなくなると雄が「性転換」をし、雌に変わります。すると性成熟していない個体達の中で一番大きい個体が雄へと成熟し、ペアが出来上がります。
こうして「ファミリー」は形成されていくのです。
この性転換を「雌性先熟(しせいせんじゅく)」と言います。
ここでさらに面白いのが、雄は雌へと性転換をしますが、雌は雄へと性転換することはないという点です。
そして縄張り争いの際も、雌が戦うことが多く、
とても熾烈な争いになることがあります。
みなさんも身に覚えが・・・
いや、みなまで言うますまい。。。
■他にもある!雌雄を決する性転換!
水槽内で群れをなして泳ぐハナゴイの仲間
この性転換は雌性先熟だけではなく、別の性転換をする種類があります。
その代表的な仲間は、ハナダイやハナゴイです。
この仲間はサンゴや岩礁の周辺に群れで生息し、海流に乗って流れてくるプランクトンを主食としています。
性転換はクマノミの逆で、大きい個体が雄になり、そのほかの小さい個体は雌となります。
これを「雄性先熟(ゆうせいせんじゅく)」と言います。
水槽内で飼育されている個体でも性転換は起こりますので、
よーく行動や体を観察してみてください!
これってもしかして?と思うお魚が泳いでいるかもしれませんよ(^-^)
今日は一部の魚に起こる変わった性転換のお話をさせていただきました。
UWSではクマノミやハナダイ・ハナゴイの仲間も
取り扱っておりますので、「ウチでも泳がせてみたい!」
と思った方は、UWSもしくはUWSスタッフまでご相談くださいませ。
キヨでした!それでは(^-^)♪
投稿スタッフ:高島 聖和